壮年性脱毛症の原因と予防

前回に引き続き、今回は壮年性脱毛症の原因と予防についてお話します。

 

✓壮年性脱毛症の原因

壮年性脱毛症は、遺伝的要因の他に次にあげる要素が重なるとヘアサイクルの乱れを引き起こし発症します。

  • 栄養が偏っている食事
  • 睡眠不足や浅い睡眠
  • 運動不足
  • ストレスを溜めやすい
  • 喫煙や過度な飲酒
  • 間違ったヘアケア

 

✓予防

♢頭皮環境を整える

髪が生える土台となる頭皮は、清潔に保っておくことが重要です。

フケや皮脂で汚れていると抜け毛の原因になり、発毛剤や育毛剤の成分も浸透しにくくなります。

また、ストレスなどによるイライラで血行不良を起こして毛根まで栄養が届かなくなることも。

しっかり睡眠を取ってストレスをためないことも頭皮環境を整えるためには必要です。

健康的な髪を保つには、6~8時間の睡眠をとるようにしましょう。

快適な睡眠を得るためには、就寝前にはアルコールやカフェインを摂取しない、室内を暗くするといった工夫を凝らしましょう。

 

♢生活習慣を改善する

食生活では髪に必要な栄養を意識して摂るように心掛けましょう。

・タンパク質

毛髪のほとんどはケラチンと呼ばれるタンパク質からできています。

→肉や魚、卵、大豆、乳製品などに含まれていますが、肉や魚の取り過ぎには要注意。

※脂質やコレステロールが含まれているので頭皮に影響を及ぼすこともあります。

・亜鉛

タンパク質であるケラチンの合成を助ける役割があります。

→牡蠣やうなぎ、牛肉、毛ガニ、レバー、ゴマや海藻類、ピュアココアなどに含まれています。

・ビタミン

ビタミンA、ビタミンB2、B6、ビタミンCなど、それぞれ役割は異なりますが皮脂の分泌を抑えて新陳代謝を促したり、コラーゲンを生成して頭皮を丈夫にしたりと様々な働きをします。

→ビタミンAはうなぎやレバー、ビタミンB2は卵や納豆、ビタミンB6は魚介類やバナナなど、ビタミンCは柑橘類やイチゴなどに多く含まれています。

 

 

親から引き継いだ遺伝子を変えることはできませんが、毎日の生活の中で壮年性脱毛症の対策はできます。

気が付いたら、少しでも早く始める事が大切です。